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東雲水域

性転換系、交換系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

絶対理想彼女 1

 理想の彼女が欲しかった。
 けれど、世の中そんなに上手くはいかない。いや、上手くいったところで俺の求めるような女性が自分を好いてくれるとはとても思えなかった。
 そこで俺は毎日こつこつ働いて蓄えたお金を使い、理想の彼女を買うことにした。
 同じ趣味趣向を持つ同士ならこの時点でもう察してくれていることだろう。

 そう、ラブドールというものに俺は手を出したのだ。

 自分の好きな容姿、自分の好きな体型で、俺のすることに絶対反抗しない従順な彼女。
 かつてはいかにも人形といったクオリティで、大したものじゃないと思っていたものだが、最近の科学技術の進歩の目覚ましさには感謝しかない。
 俺は自宅に届いたその一抱えほどもある箱を開いて、中から現れたその『彼女』を見て改めてそう思った。
 それは、本当に普通の女性が箱に詰めて送られてきたようにしか思えなかった。実は本物で寝ているだけなんじゃないかと思うほどのクオリティ。その裸の身体に触れてみても、人間を触っているかのような感触だった。
 けれど人形であることを主張するかのように、その身体は人よりも遙かに軽かった。首を持って片手で持ち上げられそうだ。そんなことをしたら痛むからやらないが。
「……それにしても精巧にできてるなぁ……関節の継ぎ目もないとか、どうなってるんだか」
 この人形はある程度ポーズを取らせることもできる。ちゃんと関節部分が動くようになっていて、背骨も細かく曲がるようになっているので、時間をかけて工夫さえすれば自然なポーズを取らせることができそうだった。
 瞼や口の開閉、目線の移動、眉毛の微妙な角度まで調整が利くというのだから驚きだ。さすがに産毛はないが、まつげレベルは綺麗に整えられている。
 ともあれ、どんな技術が使われていようがいまいがどうでもいい。
 重要なのは限りなく人間に近い彼女が、俺の物になったという点のみだ。
 体勢も自由自在、どんなことをしても許される。だから、俺はさっそく自分のコレクションを彼女に用いることにした。
 何年もかけて集めたそれは、拘束具と呼ばれる類のものだ。
 いつか彼女ができたときのために、と用意したはいいものの、そんなSMプレイに理解のある彼女などそうそう作れるはずもなく――そもそも女性と付き合うということすらなかったが――死蔵されていたグッズの数々だった。
 もしも人間の彼女を首尾良く作れていたとしても、SMをやりたいなどとは言えなかっただろう。受け入れてくれるかどうかもわからないし、SMの中には危険なプレイもある。いずれにしてもせっかくできた彼女を失いたくない思いが強くて言い出せなかっただろう。
 だがこの彼女は違う。SMグッズを取り付けようが何をしようが受け入れてくれるし、最悪の事故死に怯えることもない。最初から生きていないのだから。
 俺はさっそく、その彼女の細くて脆そうな首に、無骨で大きな首輪をつけることにした。大型犬用のものを転用したわけではなく、ちゃんとSMプレイ用に作られた内側に当て布が施されたものだ。これなら人形を傷つけることもないだろう。
 裸の人形に赤い首輪を巻き付けると、それだけで俺の興奮具合は一気に高まる。鎖を繋いで軽く引いてみると、女を征服したような、奇妙な高揚感があった。
(いい買い物をしたぜ)
 俺は上機嫌で拘束具を次々取り付けていく。
 口を割り割く水道の栓のようなもので蓋ができる開口具、身体を絞り上げるボンテージ、腕を拘束するアームサック、足を曲げた状態で動かなくする足かせ、そして、後ろの穴にはアナルバルーンを突き刺して膨らませた。どれくらいでいいかわからなかったため、前の穴に指を入れながら大きさを調整する。乳首にはピアスでも通したかったが、買っていきなり穴を開けるのもなんだったので、挟み込んで固定するタイプの鈴を取り付けた。
 拘束具を取り付けるとさすがに重い。俺はソファに座った状態で、膝の上に人形を向かい合わせの形になるように乗せた。
 普通の女性なら辟易するであろう大量の拘束具をつけられた状態でも、人形は文句一つ言わない。うつろな目が少し残念だったが、抵抗の気力も失ってしまったのだという設定なら悪くない。
 俺はもうすっかり興奮して膨張した逸物を、早く入れたくて溜まらなかった。
 ラバードールは色んなタイプがあるが、大抵のドールは股間部分には別のオナホールを接続するタイプが多い。その方が使ったあとの手入れも楽だし、万一穴が合わなかった時困るからだ。
 だが俺は外見の完成度を優先して、その場所も忠実に再現しているタイプを採用していた。コンドームか何かを被せて使用するのがあとのことも考えると楽なのはわかっていたが、せっかくの初体験だ。あとの苦労はおいておいて、生で堪能させてもらうことにする。
 とりあえず傷や異物がないか、ローションをまぶした指で入念に確認したのち、俺は人形の身体を持ち上げて、自分の屹立した逸物の上に座らせた。
 ずぶりずぶりと一気に奥まで逸物が飲み込まれる。その時の感覚はもうなんといえばいいのか。いままでオナニーで吐き出してきた快感など比較にならない気持ちいい感覚がそこで爆発していた。
「うっ、やべぇ、っ、出る……!」
 もっとじっくり楽しみたかったのだが、ぎゅうぎゅうと締め付けてくるそこの感触に抗うことができない。俺は人形を両腕でしっかりと抱きしめつつ、奥の奥まで届けと欲望を爆発させた。

 次の瞬間、突如股間に凄まじい衝撃が走って、悲鳴をあげる羽目になった。

 いや、悲鳴は上げられなかった。口を割り割く何かが、すべて吸収してしまったからだ。
「――ウウッ!? イ、あゥオゥ!?」
 突然全身が金縛りにあってしまったかのように、自由が利かない。腕も後ろに回した状態で動かず、思わず立ち上がろうとした足は曲げた状態のまま動かせなかった。
 なにより、股間に凄まじい異物感があって、目の前に星がぱちぱちと瞬いた。
(い、一体、なに、なにがおこっ――!?)
 自分の状態を確認しようと下を向いた視界に、信じられない光景が飛び込んできた。
 まず目に映ったのは、ぐったりと力なく座り込む男。毎朝鏡の前でよく見る顔だった。
(お、俺――!? なんで俺が目の前に!?)
 俺自身の顔が目の前にある。自分の容姿に自信があるわけではなかったが、改めて外から見ると色々整えられてなくて、もっと外見にも気を使えと言いたくなる。
 それはさておき、問題はその俺の姿をした者の状態だった。
 その俺の姿をした者は下半身裸で、その逸物を外に晒していて。そそり立っているであろうその逸物が、俺の身体の中に入っている。
(は……?)
 一瞬、思考が止まった。どうしてそんなことになっているのか、俺の理解の範疇を超えている。
 だが、確かにその俺の逸物は、俺の下げた目線の先で、俺の身体の中に入り込んでいるのだ。
(待て……待てよ……なんだよ、これ……)
 どうなっているのか、何が起きているのかわからない。
 俺は混乱する頭を抱えつつ、自分に起きている事態を改めて認識せざるを得なかった。
 馬鹿ではないのだから、状況から見て何が起きているのかはわかる。

 俺は、さっき自分で使用したラバードールになってしまっているのだった。

 訳がわからない。確かにあのラバードールは非常に精巧な代物ではあった。けれどそれはあくまでラバードールとしてであって、人の意識が移せるようなハイテクの塊としての意味じゃない。
 けれど現実に俺はラバードールとなって、自分自身に貫かれている。それは認めて、どうにかこの状況を脱しなければならなかった。

つづく
[ 2018/05/13 21:39 ] 小説・絶対理想彼女 第一章 | TB(-) | CM(0)
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